かき氷さんぽ
AM 10:30 奈良駅に到着
奈良には、日乃出製氷という純度が高く美味しい氷を提供する老舗製氷屋さんがあり、こちらから配達された高品質な氷は、それぞれのお店の楽しい工夫で様々な個性をもつかき氷となって、あちこちのお店で提供されています。
AM 11:00 バスで氷室神社へ
美味しいかき氷を食べる前に、氷室神社に立ち寄るのもおすすめです。こちらの神社が楽しいのは、なんといっても氷みくじ。おみくじを氷のうえにおいてしばらく待つと、文字が浮き上がる珍しいおみくじを楽しみます。
そして、この可愛いかき氷の絵馬!ただ可愛いだけでなく、この氷の絵馬には「難問氷解」を願う深い意味がこめられています。氷がスルスル溶けるように、難しい人生の問題が解けていく、そんな願いをこめて絵馬に文字をしたためます。氷室神社は、もともとは冷蔵庫の神様がいらっしゃる場所。古代の人は、昔の冷蔵庫である氷室を祀り、氷室のなかの氷の溶け具合をみて、その年の豊作を占いました。
AM 11:30 依水園へ
氷室神社から歩いて、美しい土塀の小道を歩くと、依水園という若草山を借景に池の周りを回遊できる日本庭園があります。初夏は午前中に訪れると蓮の花が見え、秋は紅葉が美しく、水車や茶室、水辺に配置された木々の美しさと広い空を感じることができるおすすめの立ち寄りスポットです。私は先日の夏のある日、こちらで黒いトンボを見ました。調べてみると、幸運のトンボだそうです!見かけたらラッキーですので、ぜひ探してみてくださいね。
AM 12:00 かき氷を食べに
依水園から、柿の茶葉専門店SOUSUKE by ほうせき箱は、行きやすい場所にあります。裏道から奈良公園バスターミナルへ入り、東棟をわたって西棟へ行くと1階にあるこちらのお店は、ちょっとおしゃれで技アリのかき氷を楽しめる人気のお店です。私が選んだのは、定番の「SOUSUKE」というかき氷です。別添えの柿シロップをかけると、氷のなかのチーズクリームとミックスナッツが絶妙に口のなかで溶け合って、予想を超えた美味しさにびっくりしました。
奈良公園バスターミナルは、とても広い建物で、なかのトイレには授乳室もあります。2階のスターバックスのある階にはベンチも多く、ちょっと一休みも。そして、建物の前には10分に約1本間隔で奈良公園のなかをぐるぐると走る市内循環バスのバス停「県庁前」があるので、ここからバスに乗れば、ならまちの南側へとすぐに移動ができるのでおすすめです。
PM1:30 ならまちへ
市内循環バスに乗って田中町で降りれば、ならまちの南口になります。バス停の前には、人気雑貨店くるみの木がプロデュースする鹿の舟があります。3つの建物がありますが、まずは奈良町南観光案内所「繭(まゆ)」に入りましょう。ここは大正期に建てられた住宅で、「繭」には暮らし・建築・食べものにまつわる約1300冊が蔵書されているかわいいミニライブラリーと蚊帳張りの読書室があり、誰でも無料で利用できます。また2階も見学することができ、町屋づくりに融合するレトロでおしゃれな洋室や、月見をする廊下など、建築好きの方はぜひ随所に見られる凝った意匠を堪能してください。
同じ敷地内にある「囀(さえずり)」は、「繭」から緑の小道を抜けると見えてきます。なかにはいるとくるみの木のセンスあふれるティールームは、大きな窓から木々や水田が見え、奥には暖炉があります。こちらで頂いた桃とすもものかき氷は、とってもさっぱり。氷の上にのっている梅しそヨーグルトが、絶妙に甘ったるさをおさえて、最後まで爽やかに美味しく楽しめるのが魅力です。
この鹿の舟から、写真の菊岡漢方薬局までは徒歩で5分ほどです。ならまちの、気張りすぎない小路には、ときどき可愛いお店があったり、おいしそうなカフェがあったりと、実はステキな立ち寄りスポットが点在していますので、時間があれば猿沢池へと北上しながら、おさんぽを楽しんでみてください。
特に菊岡漢方薬局のすぐ前にある、ならまちにぎわいの家は、無料で見学できる町屋の施設となっています。美術商の方のお屋敷だったこちらの建物は広い座敷や仏壇の間、お庭をそなえた離れなど、畳の上を歩く気持ちを味わいながら見学してみてくださいね。
うごマップ
うごマップをひらくと、駅からバスの乗り方、道の曲がり方を、うごく鹿さんがお伝えします。ぜひ知らないとたどりつけない場所へ、奈良のおもしろさを体験してくださいますように。
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記事:2024年10月 記載
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